これまた免税店向けに出ている「ラフロイグTHE 1815」を
1815年とはラフロイグ創業の年である。
そこから200周年記念ということで現在の所長であるジョン・キャンベル氏によって作られた一品
ファーストフィルのバーボン樽で熟成された原酒を
ヨーロピアンオークの新樽に詰め替えてフィニッシュ
さて、その香りとお味は・・・
ニス塗りたての木材
焦げたゴムに塗ったハチミツ
油絵具を塗りたくった鰹節とアプリコット
83点
かなり期待していたものの、これまた個人的には評価が難しかった一本
前回のPXカスクにも感じた、ツンと来る塗料や接着剤や薬品っぽい香りと、匂いの強い化粧品や入浴剤でも舐めてしまったかのような不自然なえぐみを感じる奇妙な甘味が・・・
ニスやペンキを塗った木材、またタイヤやゴムなども彷彿とさせるものがある
しかしよく味わってみると奥の方にハチミツやアプリコットなどの甘酸っぱい旨味も感じられ、鰹節っぽい香ばしさも漂ってきて、悪くないな、とも思う(少なくとも前回のPXカスクものよりは良い)
加水すればえぐさも和らいでより穏やかになり甘味もよく味わえる
とは言え、熟成の深みも感じられず、前述した不自然で奇妙かつえぐいフレーバーもなかなか主張が強くやはりずっとついてまわり・・・う〜む
これならラフロイグ10年やクォーターカスクを飲んでいた方が無難だし、レアかつ値ははるが10年のカスクストレングス、15年(オールドモルトカスクのやつが絶品だった)18年もの、などオフィシャルやボトラーズの高級路線に行った方が断然感動できる、と個人的には思ってしまった
これが好き、という人もいるかもしれないが結構お値段もはるのでまずは試飲とか量り売りで試してみるべし
蘭子