ベンリアック10年・キュリオシタスのテイスティング・スペイサイド産ヘヴィピート、その実力はいかに!

ベンリアック10年キュリオシタスは、

既にご紹介済みの   ベンリアック12年シェリーウッド

の姉妹品。ベンリアックのヘヴィピートバージョンである

1898年に設立されたベンリアック蒸溜所では、古くから「ノンピートの大麦麦芽」と「ピートを使用した大麦麦芽」の2種類のタイプのシングルモルトウイスキーが造られている。

また、現在では希少となったフロアモルティングを年に2回おこない、熟成と仕上げ(後熟)などに30種類以上の樽を駆使する実験性・革新性でも注目されている。

今回ご紹介する「ベンリアック キュオリアシタス10年」は自家製麦したスペイサイド産のヘヴィピートモルトが使われている。ピートレベルは35~50ppmとかなり高い。

ちなみに「キュオリアシタス」とは好奇心の意味(スペイサイドではヘヴィピートは珍しいからか)

さて、その味わいはいかなるものだろう・・・

焦げたバニラとわら半紙

カラメル風味の油性ペン

白菜の漬物にオレンジピール添え

メンソールのタバコと焼けた麦

82点

12年シェリーウッドがかなりのお気に入りになってしまったのでこちらも期待はしていたのだが・・・

その割にはちょっと期待外れな一本だったかな、と思う。

ヘヴィーピートなりの焦げ感あるスモーキーさはあり、しかしそこにはアイラやアイランズもののような磯臭さはなく、独特のわら半紙や油性ペンのような苦味にバニラの甘味が混ざる。

個性はあるけれど、ちょっと平板で薄い感じ、今一歩複雑さや芳醇さには欠けるような。

同じくヘヴィーピートで10年モノで価格帯も近いアードベッグ10年を見習ってほしいところ。

(ベンリアック、ピーテッドのカスクストレングスは激うまだった。これはまたこんどレヴューします)

蘭子

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