アラン・ソーテルヌカスクフィニッシュのテイスティング&レビュー・極甘貴腐ワイン樽で後熟、濃縮甘美なアラン!

 

 

最近のリニューアル後のアラン

アラン10年

アラン18年

既にレビュー済みの2つとも素晴らしい出来で、さらにコスパも良く、すっかり新生アランのファンになってしまったが、
今回はそのアランのワインカスクフィニッシュシリーズの一つであるアラン・ソーテルヌカスクフィニッシュのリニューアル前のデザインのやつを

これ、トラディショナルオーク樽で8年熟成の後、ソーテルヌワインを熟成させた樽で後熟を行ったもの。

 

ソーテルヌとはフランスの南西部にあるソーテルヌ地方で作られる貴腐ワインのことで、非常に甘みが強いことで知られている。ソーテルヌワインは通常、フレンチオークの新樽で3年熟成させる。

 

ちなみにボトルデザインがリニューアルされたもの↓も出ているが、現在日本では入手困難。

 

 

 

 

 

さて、その香りとお味は・・・・

 

 

 

 

ハチミツで煮詰めた桃とリンゴ
ガソリンに漬けたアプリコット
メープルシロップとミルクチョコをかけたバタースコッチ

 

90・5点

 

メープルシロップやミルクチョコのような極甘な口当たりが、度数の高さ(50度)も相まって分厚くヴィヴィッドに舌に乗っかってくる、
さらにその上で、アラン10年にあった皮付きリンゴや蜂蜜やアプリコットのようなフルーティな味わいのボリュームもグイッとあげられていて、ガソリンのようなガツンとくるスパイシーさを出しつつ、非常に味わい深い
なかなかにゴージャスで派手で贅沢なアラン。
アラン18年が全てのスペックが満遍なく高い誰にでも好かれる正統派美女だとすれば、これはもっとセクシャルでド派手で主張が強い。アラン18年が綾瀬はるかだとすれば、このソーテルヌカスクフィニッシュは叶姉妹(全盛期の)、ってとこか笑

最初はこのヴォリューム感たっぷりの刺激的な甘みがトゥーマッチに思えることもあったが、チョビチョビ飲みながらしばらく置いておいたら良い感じに落ち着いてきた感があり、あけたてよりもどんどん好きになっていった。
少し加水もすると甘みが伸びて、より落ち着いて豊かな甘味に浸れるようになる。
アラン好きにはもちろん、とにかくわかりやすく甘くて美味しいヤツ飲みたい、って方にもオススメ
だが現在適正価格での入手はなかなかに困難。新ボトルバージョンがまた入ってくるのを待ちたい

 

蘭子

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