ジェントルマンジャックのテイスティング&レヴュー・ダブルメローイングされたジャックダニエル。キリッとビター&クリアな紳士の酒!

 

今回ご紹介するジェントルマンジャック は、通常版ジャックダニエルには一回だけのチャコールメローイング(※)を2回行われた、つまりサトウカエデの炭による濾過を2回経たジャックダニエルである。

 

以下、公式より

 

2度磨かれた、究極にスムースなテネシーウイスキー。樽熟成の前に行われたチャコールメローイングを、熟成後にもう一度行うという、2度のチャコール・メローイングを経ることで、 究極にスムースでなめらかな味わいに仕上げられるのがジェントルマンジャックです。O l d N o.7がジャック ダニエルとしてのバランスを追及した商品なのに対し、ジェントルマンジャックはその名の通り、Gentleさ(やさしさ)を表現した上品なウイスキー。その製造方法から、生産量が限られるため、レアな商品として愛好家達に知られています。バニラ、キャラメルのバランスの良いアロマとほのかなフルーティさが特長です。

 

 

※チャコール・メローイング製法とは、蒸溜したウイスキー原酒をテネシー産のサトウカエデ(樹液はメープルシロップの原料となる)炭でろ過する製法のこと。これにより、雑味が取り除かれるとともに、サトウカエデ由来のまろやかな風味が加わり、味わいに独自の個性を生み出している

 

 

↑サトウカエデの木炭を積み重ねた巨大な濾過槽(https://www.jackdaniels.com/vault/charcoal-mellowingより)

 

 

 

 

 

さて、そのお味は・・・

 

 

 

鉛筆画家のログハウス

焦げた切り株に垂らしたメープルシロップ

澄んだ水に混ぜたバナナ

 

88・5点(通常のジャックダニエルと劇的な違いはないが、個人的にはこちらの方が好み)

 

 

通常盤から更に雑味が取り除かれ、よりクリアかつスムースに
ボディがライトでクリアになると同時に、メープルな甘味やコクは通常版と比べ若干抑えめになり
しかし代わりにウッディなビターさ(焦げ感もあり、どこか鉛筆っぽくもある)が前面にきて、ビシッとキリリとしめている。余韻もこちらの方が若干長めだ。もちろんメープルな甘味の演出するメローネスも充分

まさに抑制の効いた渋さとエロスとロマンスを兼ね備えた、大人になったジャックダニエル、という感じだ。

通常版と比べ、それほど劇的な違いはないものの、よりクリアな飲み心地とシャープなビターさが欲しいなら、こちらをどうぞ

 

蘭子

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