ラガヴーリン・ダブルマチュアード(ディスティラーズエディション2017)のテイスティング&レヴュー。バーボン樽✖️ペドロヒメネスシェリー樽。甘口シェリーマジックのかかったラガヴーリン!

「アイラの巨人」ラガヴーリン

ラガヴーリン 16年

ラガヴーリン8年

とレヴューしてきたが、今回の「ディスティラーズエディション・ダブルマチュアード 」は

バーボン樽熟成された通常のものをペドロヒメネスシェリー(甘口タイプのシェリー酒)樽にて追加熟成させたもの。今回は2017年バージョン

さて、香りとお味はいかがなものでしょうか・・・

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コンソメとトマトで煮込んだベーコン
シロップとクレゾール で煮詰めたプラムとプルーン
ブラックペッパーをまぶした紅茶葉、

焦げたラベンダー畑に油絵具

92点

これはうまいなあ、と唸った。やはりペドロヒメネスシェリー樽が効いていて、通常の16年よりもかなりフルーティーな甘味が増している。

そうそう、ラガヴーリン は「ラプサンスーチョン」というスモーキーなテイストの紅茶に似ている、とはどっかの有名な評論家の言葉。前に実際にそのお茶を飲んでみたら、確かに、その通り、とうなずかされてしまったものだ。

ラプサンスーチョン、とピンポイントに固有名を挙げずとも、焦げた紅茶葉、または胡椒をまぶした紅茶葉、と言ったらいいか、そんな独特なアフターテイストがラガヴーリンにはあるのだが、今回もそれは健在。スタンダードバージョンよりも強まったフルーティな甘味と相まって、唯一無二のビター&スウィートを奏でている。

ラベンダーのような香り、コンソメで煮込んだベーコン、ラプサンスーチョン、プラム、プルーン、レーズンなどのフルーツ盛り・・・

とにかく次々と色々な香味が押し寄せてきて、実に複雑かつ濃厚(かすかにオイリー)な、かなりハイレベルなウィスキーだ

アイラモルトとかヘビーピートとか、そう言った先入観抜きに、シングルモルト好きならばこの贅沢な複雑さを味わってみて欲しい

蘭子

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