ボウモア18年のテイスティング・完熟の女王、その甘みの果てしない奥行き
  • ボウモア18年の紹介

既にレヴュー済みの

ボウモア12年

ボウモア15年ダーケスト

の姉妹品。

主にシェリー樽で18年以上熟成の原酒をヴァッティング(ブレンディング)した、ボウモアの定番ラインナップの一つである(他にも少量生産ものや様々な趣向違いの限定品など、ボウモアは製品のバリエーションが比較的多様)

さて、その味わいはいかに・・・

ラムレーズンシロップと紅茶

その濃縮ブレンドの海に沈み、

完熟マンゴーやパパイヤの煮詰めた汁にまみれた

たおやかな貴婦人

ビロードの敷かれたベッドに寝そべり

夜ごと開かれる管弦楽鑑賞会

  

90点

アイラ島のウィスキー特有のピート香や潮臭さは背景に退き、

むしろシェリー樽由来のフルーティな甘味が際立っている

しかも18年の長熟、

まさにこれぞ「円熟」というべき、懐の深い優しさ、果てしない奥行きに陶酔感を覚える。

いろんな恋愛経験や贅沢を経てきた美熟女、という感じもある、高級感あふれる酒である

価格は8000~9000円。

高く感じるかもしれないが、シングルモルトの18年熟成ものとしては、1万円を切るのはかなり安いほうだ。

万人受けするうまさなので、大事な人のお祝いのプレゼントなどにもおすすめ。

ちなみにボウモアにはさらに正規品として最高級の25年モノもあるが、これは4万円を超えるので、庶民にはなかなか手を出し難い。

蘭子

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