キルホーマン・ロッホゴルム2018のテイスティング・濃厚、クレヨンとガソリンと日に焼けたアスファルト

キルホーマン・ロッホゴルムの紹介

既に紹介済みのキルホーマン・マキヤーベイ

の姉妹品

これまたアイラ島産のヘヴィピート仕込み(フェノール値50ppm)の麦芽を使用。

この「ロッホゴルム」は年1回リリースされるシェリー樽熟成の限定品だ。

キルホーマンでは熟成樽の80%がバーボンバレルであるらしく、生産量の少ないシェリー樽は希少

これは2017年リリースバージョン。2009年蒸溜のオロロソシェリー樽(※)熟成もののみを使用した7年熟成もの

13,500本限定である。

ちなみに「ロッホゴルム」というのは蒸留所の近くにある湖の名前で、泥炭を含んでピーティーなこの湖の水を仕込み水に使用していることから名付けられたとのこと

※ オロロソとはスペインの白ぶどう酒。数か月~数年の間この白ぶどう酒の熟成に使われた樽を再利用することで、ウィスキーに独特の風味がつけられる。

さて、その味わいはいかに・・・

夏の昼間のアスファルトに押しつぶされた

オリーヴの実の焦げ跡

塗りたくられるようにして

クレヨンで描かれた

ドライフルーツと青のり

そしてレモン風味のガソリン

89点

マキヤーベイよりも長熟な分、濃厚さが際立ち、より複雑さが増していて

なかなかに個性の強烈な酒である

シェリー樽由来のフルーツ感もあるが、独特の焦げた感じや酸味はキルホーマンならではかもしれない

限定品なので8000円台、とお高いが、何かのお祝いや記念に一本どうだろう。良い時間が過ごせそうだぞ

蘭子

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