今回ご紹介するイチローズモルトのWWR(ワインウッドリザーブ)は
既にご紹介済みのイチローズモルトのリーフシリーズ
の姉妹品(世界的なコンペでの受賞が相次ぎ、世界中のウイスキーファンから厚い支持を受けているイチローズモルト。小規模生産であることも相まって、今や、簡単には手に入れることができない、レアウイスキーばかり。これもその例にもれず、たいていはプレミア価格がついてしまっている)
さて、このワインウッドリザーブ、 今は無き羽生蒸溜所モルトをキーモルトに、数種のモルト(グレーンは配合されておらず、モルトオンリー)をヴァッティング(ブレンディング)し、さらにそれをフレンチオーク製の赤ワイン樽で後熟したものである。
ワイン樽は、勝沼のワイナリーで使用されていた国産ワイン樽。樽材はフレンチオーク、マスカットベリーAとメルローを熟成していた樽を2種類使用。というこだわりよう
さて、その味わいはいかなるものだろう・・・
ビーツと薔薇とマスカットと干し葡萄の酸味と
ジンジャーとペッパーのスパイシーさの混然一体が充満
そして若木のログハウスから香ばしいメロンパンの香り
ハチミツがけのフレッシュな麦のスコーン
92点
はずれなしのイチローズモルトだが、いやあ・・・これも大傑作!!と太鼓判を押したい。
ウィスキーはラベルの色がそのテイストの特徴をよくあらわしていることは多々あるが
これも例にもれず、赤ワイン、ビーツ、または花っぽい香りなど赤紫系の酸味を含んだ、たいへん芳醇な香りがむわっとたちこめてくる。
イチローズモルトっぽいジンジャーとペッパーのようなスパイシーさや香ばしいパンのような風味も顕在。大変に複雑かつ芳醇だ。
原価の6500円で常時供給されるなら、2月に一本くらいのペースで買ってしまいそうだ。
それくらいにうまい。飲む機会があったら逃さないように。
蘭子