インチマリン(ローモンド湖に浮かぶ最大の島の名前より)12年は
前回ご紹介したロッホローモンド12年の姉妹品である。
ピートを炊いたスモーキーな原酒も配合されていたロッホローモンド12年とは違い、インチマリン12年は、ストレートネックの蒸留機で蒸留した、よりライトでフルーティな原種のみを使用したものである。
さてどんな感じだろうか・・・
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ユーカリオイルに浸したハチミツ漬けアンズ
溶けた浅田飴を塗り込んだ木製家具
桃の濃密果汁と梨のシロップ漬け
90点
ロッホローモンドからピート香とウッディなビターを抑えめにし、代わりにフルーティな甘さを前面に出したような印象。
ピーチやあんずやシトラス感などが満載。そしてやはりロッホローモンド12年と同様どこか浅田飴のような、生薬やユーカリのようなユニークで爽やかなハーブ香が絡む。やはり複雑で面白い。
焦げ感とウッディなコクのあるロッホローモンドがレザージャケットだとすると、フルーティな酸味と甘味のよりヴィヴィッドなインチマリンの方はカラフルで華のあるワンピースという感じか。
この蒸溜所は他にもいろいろなタイプのものを作っているが、かなりお気に入りになってしまったので、いろいろ試してみたいところ
蘭子