ポートシャーロット・アイラバーレイ2011のテイスティング&レヴュー・ピーティ&フルーティがライトにフレッシュに絡み合う、ブルックラディのヘヴィピート

ブルックラディ・アイラバーレイ2011

をご紹介したので、次はそのヘヴィーピートバージョンであるポートシャーロットの2011年バージョンをテイスティング(ポートシャーロットは2008年バージョンも以前にレヴューしている。)

ちなみに「ポートシャーロット」は元々はアイラ島の村の名前で、ブルックラディ蒸溜所の隣に位置する。

かつてはポートシャーロット蒸溜所、というのもあったよう(のちにロッホインダールと改称)だが、後に閉鎖されている。

銘柄としての「ポートシャーロット」はその伝説の蒸溜所に因んでネーミングされた、「ブルックラディ蒸溜所」にて作られているフェノール値約40ppmのヘビリーピーテッドモルトである。

ポートシャーロットは2006年に5年熟成のものが発売されて以来、1年ごとに6年ものから8年ものまでカスクストレングスで限定発売されたが、その後、デザインも中身も一新されて2018年
ポートシャーロット 10年
ポートシャーロット アイラバーレイ
がオフィシャル定番ボトルとして発売された。今回はアイラバーレイの2011年に蒸留され、2018年にボトリングされた6年熟成もの


ブルックラディのこだわりといえばテロワール。
地元アイラ島やスコットランドで作られた原料にこだわりを持ってウイスキーづくりが行われている。

生産量の全体の約40%がアイラ産モルトで、それを農家ごと、そして品種ごとに仕込みを行なっているらしく、ブルックラディのボトルには作られた農家と品種が明記されてもいるのがすごい。それはこのポートシャーロットも同様だ

そうそう、原料の大麦はもちろんアイラ島産だが、炊かれているピートはハイランド産らしい(ブリテン島の北東端に位置するなだらかな土地で、良質な板石の産地としても有名なケイスネスというところのもの)というのが意外だったが・・・味わって見て納得(参考→ https://www.barrel365.com/port_charlotte/)

さて、そのお味の方はいかがなものでしょうか・・・

ハチミツをかけた焚き火の炭と
潮水入りメロンクリームソーダ
炭鉱労働者の汗に
キウイとオレンジの果汁

91点

ヘヴィピートで、真っ黒でどっしりした瓶のイメージから、煙臭くて濃厚なクセの強さをイメージするかもしれないが、良い意味で裏切られる。むしろキウイ、オレンジ、レモンなどを彷彿とさせるフルーティでフレッシュな甘みと酸味がかなり豊かで、ピートが演出するスモーキーフレーバーに負けずに主張してくる。
そして、原酒の若さも手伝って、重厚というよりはむしろ全体的にカラッとライトでフレッシュだ。

大麦はアイラ産のものだが、焚かれているピートはアイラ産のものではなくハイランド産であるというのも面白い。スモーキーな中にもアイラ特有のヨード感(海っぽさ潮っぽさ)は希薄で、むしろ枯れた落ち葉や若木の薪で焚き火でもしているような光景を彷彿とさせる。

既に2012年バージョンも出ているが、この2011バージョンもまだ手に入るので、飲み比べてみるのも面白そう。

アイラ最前衛の蒸溜所が放つ、ピーティ&フルーティがライトにフレッシュに絡み合う新定番、ピートフレーバー好きにかなりオススメ

蘭子

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