ティーリング・シングルモルトのテイスティング&レヴュー・アイリッシュ復興を牽引する蒸溜所のシングルモルト定番!

アイリッシュ復興を牽引するティーリング蒸溜所

前回のティーリング・シングルポットスチルウイスキー (蒸溜所についてもこちらに詳細が)

に続き、またまたティーリング蒸溜所から、今度はシングルモルトとしての定番の一本をご紹介

シングルモルト、つまりスコッチシングルモルトと同様、原料に大麦麦芽(モルト)100%を用いたものである。

このシングルモルト、原酒はティーリングのものではなく「アイルランドの蒸溜所からモルト原酒の供給を受け」て作られたもののよう(おそらく元ティーリング家所有のクーリーか、父が所長を務めるグレートノーザンあたりからの提供)。

熟成年数表記はなし。

シェリー、ポート、マデイラ、ホワイトバーガンディ(フランス ブルゴーニュ産白ワイン)とカベルネ・ソーヴィニヨンの、何と5種類もの樽でフィニッシュしたモルトをバッティングした一品とのこと

さて、その香りとお味はいかがなものだろうか・・・

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クレソンを添えたレモンゼリー

ハチミツ漬けのみかん

生茂る緑のハーブ園に

シトラス果汁のシャワー

90点

軽やかで爽やかでクリーンな口当たりながら、複雑な模様の絹織物のような手のこんだ繊細さ

第1印象はクレソンを添えたレモンゼリーのよう。フレッシュな酸味と地味深い香草の香り

多種多様なハーブが生茂るハーブ園にいるような幻想。そこにみかんやグレープフルーツのシトラス系の甘みと酸味が水彩のように淡い彩りを添える。

素敵な納涼感

3回蒸留のクリーン&優しい口当たりながら、色彩豊かな水彩の世界に連れて行かれる

アイリッシュならではの美しさと清らかさ、そして複雑多彩な樽づかいのマジックが冴える、素敵な一本

蘭子

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