ブルックラディ・アイラバーレイ2011のテイスティング&レヴュー・アイラ最前衛の蒸溜所。テロワール主義の傑作!

 

ブルックラディ・アイラバーレイ2011は、

既にご紹介済みの

ブルックラディ・ザ・クラシックラディ

ポートシャーロット・アイラバーレイ2008

の姉妹品。

ブルックラディのラインナップは実に多彩だ

ノンピーテッドの華やかでさわやかな「ブルックラディ」シリーズ

ヘヴィリーピーテッドの「ポートシャーロット」シリーズ

また、前衛精神あふれるスーパーヘヴィリーピーテッドの「オクトモア」シリーズなどなど

さて

今回ご紹介するのは、「ブルックラディ」シリーズから、「ブルックラディ・アイラバーレイ2011」

これはその名の通り

「アイラ島内で作られた大麦を100%使って」作られた(しかも一つの農園から採られた一つの品種が使われている。しかも2011年に収穫されたもののみ使われた「シングルヴィンテージ」品)こだわりの一品である。

さて、その味わいはいかなるものだろう・・・

焦げた麦にキウイと青リンゴ
鉄に塗ったオイルとオレンジの皮
潮水入りメロンクリームソーダ
ハチミツ入り梅ジュース

89・5点

クラシックラディと比べると、明らかにシトラス系の甘みと酸味(オレンジやレモンに加えて、どこかキウイのような味も)が増しており、麦の旨味もじんわりと感じられる(逆にクラシックラディの方がどちらかと言えば辛口でライトでドライかもしれない。値段の差はあれど、甲乙はつけがたい)

ノンピートなはずなのにかすかなピーティさが感じられるのは、アイラ産の大麦や仕込み水自体にピートが染み込んでいるからだろう。まさしくテロワールを感じる一品!
かすかに焦げたような麦の甘みと独特のフルーティ感が綾なす、実にユニークなウィスキーで、アイラ好きにもそうではない方にもぜひ試してみていただきたい素敵な一品。

ヘヴィピートだけがアイラではない。
クラシックラディとも飲み比べてみて欲しい。

蘭子

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