ハイランドパーク・ヴァルクヌートのテイスティング・ヴァイキング伝説の痕跡。海と土の野蛮かつ精妙なるアート

ハイランドパーク・ヴァルクヌートは

以前にご紹介したハイランドパーク12年の姉妹品

「ハイランドパーク ヴァルクヌート」は、「ヴァルキリー」に続く「ヴァイキング レジェンド シリーズ」第二弾となっている(今後第三弾が登場し、シリーズ完結)となります。前作同様、ヴァイキング文化を強く意識したデザイン(ヴァイキングを祖先にもつジム・リングビルド氏のデザイン)

以下https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000016452.htmlより

「ヴァルクヌート」とは「戦闘で殺されし者達の結び目」を意味し、3つの三角形が絡み合うシンボルは、ヴァイキングの時代から数多くの工芸品に表現され、このボックスにも描かれています。
北欧神話において、主神オーディンの使いであるヴァルキリーは天馬に乗って戦場を駆け、戦死した勇敢な勇士を選び、額にこの印をつけていました。この印を受けて天の宮殿ヴァルハラへと旅立った選ばれし勇士たちは、オーディンに仕える最強の軍の一員となると伝えられています。生から死への移り変わりや、地上での生活と天上での生活の関連性をこのマークが象徴していると言われています。


主にアメリカンオークシェリー樽熟成原酒を使用し、前作よりややピート香が強く、甘い香りが広がります。オークニー諸島で栽培される「タータン種」の大麦も一部使用しており、スモーキーなエッジを際立たせています。

とのこと

さて、個性派揃いのアイランズモルトの代表格でもあるハイランドパークのスペシャルバージョン、そのお味はいかがなものだろうか・・・

醤油とみりんにハチミツ
燻した昆布とワカメ
スモークサーモン
炙ったヴァニラとクローブ
89点

ハイランドパーク特有のスモーキーフレーバーとヘザーのハチミツからくる甘み、昆布やワカメのような海藻の風味、

基本の12年ものと比べると、単純にその濃厚さと複雑さが増して、実に味わいの深いものになっている。アイラモルトほどヘヴィとはいかないが、ピートスモークもはっきりと感じられる。

より、土と煙と海を濃厚にまとっていて独自の絵が広がるキャラクターのはっきりした酒になっていて、個人的にはハイランドパーク あまり好きじゃないかも、と思わせた12年ものの印象が良い意味で払拭された。

6000円以上の価値アリなので、ピート好き、海系モルト好き、またはちょっと出してもキャラクターの濃い上質な酒飲みたいな、って方にはオススメ!

蘭子

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