アラン10年のテイスティング・アイランズモルトの代表格へと躍り出た、新鋭アラン蒸溜所の革新的傑作

キンタイア半島(スプリングバンクキルケラン などで有名なキャンベルタウンがある)の右手、クライド湾内に浮かぶ「アラン島」(多くの島が存在するがその中でアランは1番面積の大きい島)

は、スコットランドでももっとも美しい島と言われており、王室の避暑地ともされているそうだ。



https://www.ageconcerncolchester.org.uk/2019/07/06/meet-owen-gosling-and-support-fundraising-challenge-for-age-concern-colchester-and-ne-essex/isle-of-arran-map-1/より




https://www.express.co.uk/travel/articles/384681/Taking-a-walk-on-Arran-s-wild-side より

このアラン島に1993年に新設されたのが「アラン蒸溜所」である。

創業者はシーバスリーガルのシーバスブラザーズ社で社長を務めたハロルド・カリー氏。アラン島は全盛期には50以上の蒸溜所が操業し、「アランウォーター」と称される最良のウィスキーが作られた土地だった。

しかし1837年、最後の蒸溜所が閉鎖されて以来、一切作られておらず、それを160年ぶりに復活させたのである。

今回ご紹介する「アラン10年」は、アランモルトのレギュラーボトル的一本で、10年熟成の原酒をヴァッティングし、ボトリングしたもの。ロッホ・ナ・ダビー湖を源泉とする花崗岩とピート層を抜けてくるまろやかな仕込み水に、ノンピートの麦芽(オプティックという品種のものを使用。こちらは2000年頃から使われている比較的新しい品種で、アルコール収率が良く、ウイスキーに関わらず様々な酒類の製造において効率的な麦芽らしい)を使用。

さらにこのボトル、2019年、シングルモルト「アラン・モルト」のブランドロゴとパッケージデザインを一新して、商品名を「アラン・シングル・モルト」に改めたばかりの、「新作」としての「アラン10年」である。

↓旧版のアラン10年(飲み比べも今度したい)(新版の方が断然オシャレ)

さて、そのお味はいかがなものか・・・

すりおろしたリンゴとショウガ、緑の野菜
オレンジピールにハチミツ
割ったばかりの薪に
メロンとアーモンドミルク
89.5点
これが10年熟成で3000円台であることに驚く。それほど鮮やかで華麗で、キャラクターがしっかりした完成度の高さ。
フルーティかつ爽やかなビターさ(ちょっと緑の野菜やフルーツを思わせるような)が華麗に上品に広がる。その爽やかな個性が際立つハイボールがまた絶品(ハイボールではこれまで試した中でもナンバーワンかもしれない)
旧版は飲んでいないのだが、飲み比べした方々によると、新版の方がかなり評判が良い感じ。やはり、ラベルやブランド名が革新されたと共に、中身もレベルが一段上がったということなのだろう。
これなら5000円台でも驚かないレベル。
2000円〜3000円台というリーズナブルな価格帯でこの完成度と個性は素晴らしい!大プッシュしたい1品
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蘭子
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