ジョニーウォーカーグリーンラベルのテイスティング・海と緑のハーブ、ツウをうならせる香り高き傑作

ジョニーウォーカーブラックラベル

ジョニーウォーカーレッドラベル

の姉妹品、ジョニーウォーカーグリーンラベルをご紹介

これはジョニーウォーカー唯一のブレンデッドモルト、つまり、つなぎとしてのグレーンウィスキーは使用されておらずモルトウィスキーのみのブレンドで構成されている一品なのだ

柱となっているのは

アイランズからスカイ島の タリスカー、(スモーキーさとスパイシーさ)

アイラ島から カリラ、(隠し味として海っぽい風味)

スペイサイドから クラガンモア(華やかな香り高さと麦のうまみ)と、リンクウッド(活力と生気)

(箱に書かれている言葉から)

いずれも15年以上の熟成を経た原酒が使われている

ジョニーウォーカー、ラインナップは

レッド(販売当初は10年モノとされていたが、現在は不詳。深みや香り高さはないが、ウィスキー入門者におススメしたい安ウマな一品。1000円前後)

・ブラック(タリスカー、カーデュ、ラガヴーリンなどをはじめ数多くの原酒を配合した贅沢なブレンデッド、12年以上熟成されたものが使われている。2000円代で買える割に完成度が高く、ブレンドの妙が冴えている。よく味わって飲むべき一品。2000円前後)

・ダブルブラック(元々スモーキーさのあるブラックラベルの風味にさらにスモーキーフレーバーを加えたもの。個人的にはラインナップ中いまひとつ好きになれない一品・・・2000円台後半)

・スイング特徴的な壷状のボトル。豪華客船の旅の中で揺れ動いて倒れないために考案されたと言われる。スペイサイドモルトがベース。スイングは”揺れ動く”と共に”洗練された”という意味も3000円台後半家ら4000円程度)

・グリーン1997年にピュアモルト15年物Pure Malt 15 Year Old)の銘柄で発売され、2004年にグリーンラベルとなった。ジョニーウォーカーラベルの中で唯一のモルトオンリーのブレンデッドであり、タリスカー、クラガンモア、リンクウッド、カリラといった15年以上熟成のシングルモルトがブレンドされている。2013年春に一時販売中止されたが、2016年8月に復活。また、カリラ、クライヌリッシュ、グレンキンチー、カーデュをブレンドしたアイランドグリーンラベルも免税店向けに発売されている。非常に香り高く複雑で、ジョニーウォーカーもこのあたりから高級感が増してくる。値段とクォリティの兼ね合いでは、個人的にはイチオシ。4000円台前半)

・ゴールドまたはゴールドラベルリザーブ18年以上熟成の貴重な原酒を配合した高級ブレンデッド。クライヌリッシュモルトをベースにして、選び抜かれた数多くの原酒が加えられている。創業三代目アレクサンダー2世が遺していたレシピノートから誕生した。現在は熟成モルトがなくなった事で生産中止を余儀なくされ、ゴールドラベルの代理品として、ゴールドラベルリザーブへと生まれ変わった。熟成年数が不詳になった事で補欠を意味するリザーブの接尾辞が付いた。価格も下がり、グリーンラベルと同程度に。4000円台)

・プラチナスペイサイド(カーデュ)、ハイランド(グレンオードやロイヤルロッホナガーなど)、アイランズ(タリスカー)アイラ(ラガヴーリン)といった幅広い地域から集められた18年以上熟成の厳選シングルモルトとグレーンウイスキーのブレンデッド。歴代マスターブレンダーのプライベートレシピを基にして編み出された、ジョニーウォーカーの集大成的ブレンド。2012年からゴールドラベルの後継品として販売開始され、2017年から18年物Aged 18 Years)と改称された。香り高く高級感もあり、グリーンなどよりもクセは弱めで飲みやすい。6000台後半~7000円前後

・ブルー(ジョニーウォーカー究極のブレンデッド。熟成年数は明記されてないが、ジョニーウォーカー秘蔵の貯蔵樽の中から取り出された数々の貴重な精選原酒が使われており、それらは15年から60年の熟成物と言われる。ブルーラベルは元々、ジョニーウォーカーが英国王室御用達となった1934年に製造された国王ジョージ5世記念版に用いられた名誉ある色であり、その栄光を復古したもの1万3000円前後)

(参考wikipedia)

2019年現在、流通している基本ラインナップはこんな感じだろう。他にも限定版や何かの記念版などを合わせれば様々なものがある。

さて、ジョニーウォーカーグリーンラベル、そのお味は・・・

ハチミツで煮詰めたマンダリンオレンジと

焦げた緑のハーブ

海藻にくるまれた岩のかけらに反射する月の光

苔の生えた壁に塗られた潮キャラメル

90点

ジョニーウォーカーもここからかなり高級感が増してくるのがわかる

その香り高さと複雑さは赤や黒とはやはり段違いだ。

口の中にじゅわわ~っと強く響き渡り、余韻も深く長い。映像が浮かんでくるようだ

緑、という色のイメージは香味にも反映されており、たしかに草っぽさ、ハーブっぽい風味や苦味も微かにある

緑の植物感と、タリスカーやカリラのピ―ティさや鉱物のようなミネラル感ある海っぽさ(?)が、独特のえぐみのようなものを生み出しており、結構クセものではあるかも。

しかし、奥にクラガンモアなどのスペイサイドモルトの濃厚ハチミツをぎゅっと内包しており、非常に重層的

スコッチの東西の強烈な個性同士を複雑に重層的にブレンドした、

ツウもうならせる本格派スコッチの傑作だ

これが4000円とは、驚きのコスパの良さ!

蘭子

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