クライゲラキ(クライゲラヒ)17年のテイスティング&レビュー・スペイサイドの塩辛い系シングルモルト、さらなる濃厚さに浸れる17年もの!

 

 

 

独特のらせん形状をしたのワームタブによる再液化工程や、
オイルヒーティング(油を使って焚いた火によって乾燥させる)による麦芽をの乾燥など、ユニークな製法で知られ、やはり味わいもまたスペイサイドにあってはかなり異端的な部分のあるクライゲラヒ

以前、クライゲラヒ13年をご紹介したが、今回はその17年熟成ものをテイスティング&レビューしてみた。

 

 

さて、その香りとお味は・・・

 

 

 

 

 

 

塩漬けのオレンジピール
硫黄泉の石壁に塗ったすりおろしリンゴ
白胡椒をふりかけたレモンとリンゴ

 

90点

 

 

13年ものの正当進化版

硫黄泉の石壁を舐めたような独特のビターさ、海水でも舐めたかのような塩辛さ
白胡椒をふりかけたようなスパイシーさ
こういった独特のクセの強さは13年ものよりヴィヴィッドで激しさが増している
スペイサイドに典型的な華やかで飲みやすいものを期待すると結構驚くかもしれないが、キャンベルタウンのスプリングバンクキルケラングレンスコシアなどが好みであれば、または漬物やブルーチーズなどの発酵食品に馴染みがあるならば、ここら辺かなり面白がれる要素なのではないだろうか。ホワイトホースのキーモルトの一つでもあるが、ホワイトホースにある甘じょっぱい味わいの源流をここに確かに感じることができる。

もちろん奥からジワ〜っと染み出してくるオレンジ果汁のような甘酸っぱさ、ハチミツリンゴ
ここら辺のうまみも豊かで濃厚。
塩辛、ビター、フルーティな甘酸っぱさ、と多層的でユニークな味わいのレイヤーを楽しむことができる。
少しの加水で塩辛さの奥にある甘味がより豊かに広がって舌にうったえてくる

スペイサイドなのにそのイメージを裏切る独特の塩辛いフレーバーがある、なかなかユニークなシングルモルト
17年熟成でより濃くて深い飲みごたえを備えたこのクライゲラヒ、甘くて飲みやすいだけのウイスキーに飽きたなら、または13年ものを試して好みに合ったなら、ぜひ試してみて欲しい一本だ

 

蘭子

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