今回は、前にレヴューしたバランタイン12年の「ピュアモルトバージョン」を
通常のバランタイン 12年が数十種類のモルト原酒とグレーン原酒をブレンドしてつくられるブレンデッドウイスキーであるのに対して、これはバランタインに用いられるモルト原酒のみをブレンドしたブレンデッド"モルト"タイプ
ちなみに、使用されているキーモルトは1937年に2代目マスターブレンダー・ジョージ・ロバートソンの指揮の元、以下の7つが選ばれた
スキャパ(アイランズ)
オールドプルトニー(北ハイランド)
バルブレア(北ハイランド)
グレンカダム(東ハイランド)
グレンバーギ(スペイサイド)
ミルトンダフ(スペイサイド)
アードベッグ(アイラ)
これらは「バランタインの魔法の7柱」(17年だけでなく、ほぼすべてのラインナップに共通して使われているとのこと)とも呼ばれている
さて、そのお味はいかがなもんでしょうか・・・
海水に浸した焦げた麦
塩をふりかけたスイカ
古い家具に塗ったハチミツ
89・5点
味わいはやはり通常12年に近いが、こちらの方がよりヴィヴィッドに麦の香味や海っぽさ潮っぽさを味わえる
比較してみると通常12年の方がハチミツっぽい甘味が強め
しかしピュアモルトは甘さはちょい控えめになりつつも、焦げた麦っぽい香ばしいビターや、潮辛さがより前面に出てくる。
と言ってもそこまで劇的な差異というわけでなく、味わいのレイヤー組の種類は同じで、そのうちどのレイヤーが強調されているか、みたいな微妙な差異なので甲乙付け難いが、
海系モルト(ブレンドされた7柱から言うとアードベッグ 、プルトニー、スキャパなど)や、ブリニー(塩辛い)なキャンベルタウンモルトに愛着がある方にはよりアピール度が高いんじゃないかと思う。個人的にもこのピュアモルトのテイストの方がそそられる
正直、17年よりも良いかも笑。
これで3000円台なのでコスパも良し
蘭子