ジョニーウォーカー・スペイサイドオリジンのテスティング&レヴュー・オリジンシリーズ第1弾!王道スペイサイドバージョン!

ジョニーウォーカースペイサイドオリジン

は、ジョニーウォーカー・オリジンシリーズとはジョニーウォーカー・ブラックラベルに含まれる4つの地方の構成原酒をその地方ごとにブレンドしたウィスキー

4つの地方というのは、今回のスペイサイド、ハイランド、アイラ島、ローランドの4つ

今回ご紹介する「スペイサイドオリジン」は、その中でもウィスキーづくり最大のメッカであるスペイサイドに焦点を当てたものである。

スペイサイドとその主な蒸溜所

特にキーとなっているのはカーデュ(Cardhu)とグレンデュラン(Glendullan)の2つ

さて、そのお味はいかがなものだろう・・・

練乳であえたラムレーズン
塩バニラにハチミツ
あんずジャムと溶剤
サルビアやヘザーの花のような香り
83点

非常に濃厚な香りが漂い、ジャケも実に美しく、かなり期待はしたものの、肝心の味に関しては個人的にはそれほどではなかった。

ムワッと濃い目の香りに比べて、味はどうもつかみどころなく、ちょっと個性や重厚さに欠ける気がしないでもない。

スペイサイドの個性を際立たせた、というよりも、ブラックラベル から、アイラ系やタリスカーなどのアイランズ系の個性、つまり潮っぽいミネラル感(海っぽいかすかな塩味)やかすかな焦げ味や薫製風味(スモーキーさ)のようなものをさっぴいて、なんとなく大味かつ平板にしてしまっただけ、というような気がしないでもない。

なんだかスペイサイドのものだけを抽出してブレンドした必然性がそこまで感じられないかな

これなら、海系モルトの個性が絡んでいる通常のブラックラベルやグリーンラベルなどの方が遥かに複雑で深みがあって面白い、と思ってしまう

確かにフルーティさや甘さはあって悪くはない・・・が、これに3千いくら出すのであればスペイサイドのシングルモルトたち、例えばグレンフィデックグレンモーレンジィでも選んだ方が良いんじゃないかなぁ、とか

蘭子

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