今回紹介するのは、有名スコッチブレンデッド・バランタインのエントリーモデルである
「バランタイン・ファイネスト」である
バランタインの歴史をちょっとかいつまんでみると
バランタイン社の創業者ジョージ・バランタイン(1809年-1891年)が18歳の時に食料品と酒を扱う小さな店を構えたのがバランタイン社の前身である。
1853年、アンドリュー・アッシャーが世界初のブレンデッド・ウイスキーを開発。これに刺激を受けたジョージは1869年に自らブレンダーとなってブレンデッド・ウイスキーの製造に取り組むことになる。
1895年にはヴィクトリア女王より王室御用達のお墨付きを得る。
1919年には共同経営者であったバークレー=マッキンレー商会に経営権を譲渡し、バランタイン一族の手からは離れるがブランド名は変わらずバランタインとされた。次いで1935年にはカナダのハイラム・ウォーカーに経営権が移ったが、後にペルノ・リカールに吸収された。
1937年にはマスターブレンダー・ジョージ・ロバートソンの指揮の元に、バランタイン17年を誕生させる。このバランタイン17年はThe Scotchと称され、原酒の七つのモルトはバランタイン魔法の7柱と呼ばれる。
(ウィキペディアより一部抜粋)
さて
「ザ・スコッチ」の異名を持ち、現在、ラインナップバランタインの代名詞とも言える「バランタイン17年」
だが
使用されているキーモルトは1937年に2代目マスターブレンダー・ジョージ・ロバートソンの指揮の元、以下の7つが選ばれた
- スキャパ(アイランズ)
- オールドプルトニー(北ハイランド)
- バルブレア(北ハイランド)
- グレンカダム(東ハイランド)
- グレンバーギ(スペイサイド)
- ミルトンダフ(スペイサイド)
- アードベッグ(アイラ)
これらは「バランタインの魔法の7柱」(17年だけでなく、ほぼすべてのラインナップに共通して使われているようだ)とも呼ばれている
また上記以外にも最終的に40~50種類以上の原酒が使用されているとのことだ
また、ブレンディングに必要なグレーンウイスキーは1938年、ダンバートンに蒸溜所を設立して製造。
さて
今回ご紹介する「バランタイン・ファイネスト」は
バランタインのレギュラーボトル。
ヨーロッパで飲まれているスコッチの3本に1本はこの「バランタイン・ファイネスト」と言われているほど人気の一本である。
ちなみに、2016年ウイスキー・バイブル・アワードにて金賞を入賞している
さて、そのお味は・・・
海藻にくるまれたミルクチョコレート
生クリームのように舌を包む燻煙
カラメルに漬けたあんず飴
86・5点
え?こいつが千円!?
というほど本格的な風味があり、平板ではなくちゃんと個性も備わっている。
間違いなく安ウマキングの一つであり、初心者も、なめてかかっているツウの方にも
おススメしたい。
冷凍庫で冷やすとよりうまくなる、という裏技もあるんで、ためしてみるとよいかと
蘭子