オーバン14年のテイスティング・海のタッチとフルーツと花々。陸と海をつなぐ港町の名作

オーバン(ゲール語で「小さな湾」)は、スカイ島やアイラ島を擁するへブリティーズ諸島への玄関口として多くの観光客で賑わう、西ハイランドの中心地である港町

https://www.bing.com/images/search?view=detailV2&ccid=faJ2nYKQ&id=8EDC627A4DDA6E076CD373B1320891BF724C9C87&thid=OIP.faJ2nYKQgmnFc-KJEQYKUAHaJH&mediaurl=http%3a%2f%2fwww.scottishyachtcharters.co.uk%2fimages%2fcruise-map.jpg&exph=914&expw=742&q=Islay%e3%80%80oban&simid=608021729500268390&selectedIndex=22&ajaxhist=0 より

古くから、羊毛やスレート石、昆布などを積み出す良港でもあったこの街の中にオーバン蒸留所はある。

古い歴史を持つ蒸留所で、1794年に設立された(1890に改修工事が行われて以来ほとんどその姿を変えていないのだという)

町の中心地にある蒸溜所は、背後に崖が迫り、拡張しようにもまったくスペースがない。そのため、ディアジオのクラシックモルトシリーズで西ハイランド代表に選ばれた知名度の高いモルトであるにもかかわらず、生産能力は比較的小さい(ディアジオ傘下の28蒸溜所の中でもロイヤルロッホナガーに次ぐ小ささ)

オーバンはすべての原酒をシングルモルトとして出荷している珍しい蒸溜所でもある。かつてはデュワーズやブキャナンズなどのブレンド原酒として用いられたこともあったようだが、1988年にクラシックモルトシリーズの一つとして選ばれて以来人気が沸騰し、全生産量をシングルモルト用にあてざるおえなくなったらしい。

(http://whiskystory.blogspot.com/2011/02/oban-distillery.html より)

今回紹介するオーバン14年は、そのディアジオ社のクラシックモルトシリーズ(※)において、西ハイランド代表の銘酒として選ばれたもの。

※クラシック・モルト・シリーズとは、各地域の特徴を代表する銘柄を一本選び、それらをセット売りにしたもの。北ハイランドから「ダルウィニー」、西ハイランドから「オーバン」、スペイサイドから「クラガンモア」、ローランドから「グレンキンチー」、アイラから「ラガヴーリン」がそれぞれ選ばれている

オーバンの街↓

そのあじわいはいかに・・・

海の潮でもんだ洋ナシのコンポート
焦げたメープルシロップに漬けたレモンピール
海藻の混ざったヘザーハニー

89点

港町のウイスキー、というだけあって、潮っぽさが感じられるウイスキーだ。ちょっとヨーグルトっぽい酸味もあり、そこに洋梨のコンポートやレモンピールっぽいフルーツの甘酸っぱさが絡む。
でもやはり「ハイランドモルト」だよなあ、と思わせる部分は、ヘザーの花の香りを含むハチミツっぽい甘みもじわっと豊かであること。

潮しぶきの海と、美しい花々の咲く陸や丘、海と陸の2つの特徴をミックスさせた、複雑な旨味のレイヤーを持った素敵なウイスキーだな、と思う。

クラシックモルトシリーズでは、ローランドのグレンキンチーや北ハイランドのダルウィニーと抱き合わせでも売っている。

蘭子

おすすめの記事