![カリラ・ディスティラリーエディション2001−2013のテイスティング&レヴュー・モスカテルシェリー樽にて後熟。蜂蜜とラムレーズンの甘味豊かな、贅沢感あるカリラ!](https://spirits.tokyo/wp-content/uploads/2021/09/E6DEB121-816D-4E50-9D92-91DA54F403F1_1_201_a-scaled.jpeg)
今回は、「カリラ・ディスティラリーエディション」
ほぼ毎年出ているが、これは2001年蒸留−2013瓶詰めされたモノ
11年間以上バーボン樽で熟成された原酒を、さらにモスカテルシェリー樽で1年追熟のダブルマチュアード
モスカテルとは、マスカット種のブドウで造られた甘口のシェリー酒(酒精強化ワイン)の一種。
醸造の際にはフレッシュなものとレーズンになるまで天日干しをしたもの双方が使われるらしい
さて、その香りとお味は・・・・
硫黄と潮にまみれたラムレーズン
ハチミツをかけたオレンジを皮ごと
クレゾール を振りまいたあんかけスモークサーモン
90点
アイラモルトのエントリー的ラインナップの中では個人的に一番好きなのがカリラ12年(逆に一番低評価はボウモア12年)なのだが
このディスティラーズエディションは、そこにモスカテル樽からくるフルーティな甘味が豊かに加わっており、より贅沢感がある
いかにもカリラな硫黄やクレゾールっぽいヨード香の奥から、豊かなハチミツ、ラムレーズンやオレンジ(またはオレンジピール)などを彷彿とさせるスイート&ちょいビターなエキスが湧き出してきて、舌に濃厚に絡む
18年ものほどの濃縮アロマはないものの、個性的なフレーバーを持つ樽づかいがうまく生きた、甘味豊かな素敵なカリラだと思う
アイラ好きなら6000円〜7000円出して一本買っても損はしない
蘭子