バランタインファイネスト
バランタイン12年
バランタイン17年
は以前にレヴュー記事を書いたが、今回は最近ラインナップに加わった
「バランタイン7年」
をご紹介
7年以上様々な樽で熟成されたモルト原酒とグレーン原酒を、さらにバーボン樽で半年以上後熟させたもの。とのこと
以下公式より
1872年、バランタインの創業者であり初代マスターブレンダーのジョージ・バランタインは、自社のウイスキーに「熟成年数」を表記したウイスキーを初めて世に送り出しました。
それが「7年」。
まだウイスキーに熟成年数の表記をすることが主流ではなかった時代における挑戦の証であり、「17年」「21年」などのAgedシリーズの元祖ともいえる存在、それがバランタイン7年なのです。
7年以上オーク樽で熟成させた厳選モルト原酒を、更に半年以上バーボン樽で後熟させる「7年」独自のこだわり製法。
スコッチらしい端正な熟成感と、バーボン樽由来の芳醇で甘やかな香りの絶妙なバランスをお愉しみください。
さて、では味わってみようではないか・・・
黒蜜で練ったクッキークリーム
バニラにエスプレッソと焼きバナナの
炭火焼きの甘露とカラメル
鉛筆の芯
88・5点
価格帯の近いバランタイン12年と比べてみると、磯っぽさ、海藻っぽさ(プルトニーやスキャパなど海系のモルトからくると思われる)は後退しており、逆に黒蜜やダークメープル、クッキークリーム、キャラメルやバニラのような優しい甘味が全体をまったりと包んでいる
フルーティと言っても12年ものや17年ものが青リンゴっぽいとしたら、この7年はどこか焼きバナナっぽい。そしてかすかに鉛筆っぽいビターなウッディネスもある。
スコッチのお手本のようなバランタインらしいバランスの良さはそのままに、そこにバーボンウイスキーの甘味が程よく効いてより「お菓子っぽさ」が増した感
しかし7年というと短熟の部類に入るが、ネガティヴな要素がほぼ見当たらない
12年ものに引けをとらないどころか、個人的には12年ものより気に入ってしまったかも。定番の10年ものより気に入ってしまったアードベッグ・ウィービースティー( 5年熟成)とかでも感じたことだけど、昨今のウィスキーブームで長期熟成原酒が枯渇していく中、短熟でも美味しいものが造れるようにと、樽づかいやブレンディングに関する研究と実験が日夜進められてきた成果の一つなのだろう
しかしこのクォリティで2000円でお釣りが来るんだからやはりバランタインのコスパの高さ恐るべし
蘭子