ベンネヴィス蒸溜所は、ハイランド西部のフォートウィリアム地区にある蒸溜所(ベンネヴィス、ベンは山、ネヴィスは水を意味するゲール語。同市の背後にそびえる山の名前でもある)
ハイランドにある主な蒸溜所↓
ベンネヴィス蒸溜所がオープンしたのは1825年。フォートウィリアム地区では最古の公認蒸溜所とのことだ。
オーナーが何度か交代しつつ、1983年に停止。
1989年、ニッカウィスキーが買収し、1990年より同社のもとでモルトウィスキー生産が再開された(ベンネヴィスは以前はブレンデッド用として多くの原種を提供しておりシングルモルトとしてはあまりリリースしていなかった)
今回ご紹介するのは、オフィシャルスタンダードの10年もの
(ちなみに、コイレ・レイス(Coire Leis)やコイレ・ナ・システ(Coire na’Ciste)と呼ばれる水源から流れるオルト・ナ・ヴーリン(Allt a’Mhuilinn)と呼ばれる、清らかな雪解け水が流れる小川の水が仕込み水として使われている。)
ベンネヴィス蒸溜所↓ https://celticlifeintl.com/ben-nevis/より
さて、そのお味はいかがなものだろうか・・・
ヘザーの花の香りと砂糖づけパイナップル
ハチミツを塗ったバタークッキー
熟した葡萄、微かなココナッツ
マスカットと白ワイン
89点
花の香りがしてハイランドの自然あふれる美しい風景が広がるようだ。そしてバタークッキーやハチミツ、トロピカルフルーツたちの優しい甘みがトロリ、じわりと舌を包み込む。
う〜ん、素晴らしい
10年モノで、しかも3000円台で買えてしまうのが信じられないくらいの美酒だと思う。
なんとなく地味な存在のような気もするが、侮るなかれ。
コスパ最強シングルモルトの一つだと思う。
蘭子