「キルホーマン100%アイラ」の紹介
既にレヴュー済みの
の姉妹品である
100%アイラは、
麦の栽培、製麦、蒸溜、熟成、瓶詰のすべての工程をアイラ島で行った超こだわりの限定版
なんとキルホーマンの誕生まで、これは過去200年以上も行われた事はなかったようだ(だいたいは、いくつかの部分で外注に頼られる)
自社畑で栽培された大麦は、職人の手によりフロアモルティング(※)され、キルン(窯のこと)でピートを炊き込まれる。
モルトのフェノール値は、ミディアムピーテッドの約20ppm(マキヤーベイはヘビーピーテッドの(50ppm)
キルホーマン100%アイラ、今回飲んだのは7thリリース
“100%アイラ”スタイルのワールドリリース第7弾ということになる
アイラ産100%ローカルバーレイ(地元産大麦)を使用し、バーボン樽(バッファロートレースで使われたもの)のファーストフィルカスクとリフィルカスクの原酒、7年以上熟成のものをヴァッティング(ブレンディング)。
※ 2日間水に浸した大麦を床に広げ、4時間毎に攪拌し、麦の発芽によって発生する熱を均等にする。かなりの重労働らしいが、窓は開け放たれているので、この過程で周囲の自然環境からの様々な影響も麦に混ざる。
さて、その味わいはいかに・・・
レモン果汁と生牡蛎の肉汁と潮しぶきを混ぜた
ガソリン
それを樽にふりまいて
燃やして
オレンジの皮のように甘苦く焦がした
そして鉛のように重くギラギラした岩に
いつまでも照射される日光
91点
オイスター、レモン、ガソリン、焦げた樽、と言う感じ。間違いなく牡蛎には合う。かけても良いんじゃないか
しかしこれは、新鋭キルホーマンの今のところ最高傑作と呼べるものではないか
強いアルコール度数(50%)ともあいまって、アードベッグやラフロイグに匹敵する強烈かつ濃厚なキャラクターの、唯一無二のウィスキーである。
まさに「100%アイラ」の名にふさわしい、プレミアムな一品である
1万数千円と、限定版らしいお高さだが、アイラ好きの人への特別な贈答品としては最高のもののひとつである
蘭子