アードベッグ・コリーヴレッカンの紹介
この「コリーヴレッカン」は、既に紹介済みの
の姉妹品である。
コリーヴレッカンとは、ヨーロッパ最大の渦潮が発生する海峡の名前だそうだ。
この酒はその名にふさわしい苛烈なる魅力を放つ
元はアードベッグコミッティ向けの限定商品だった製品である。しかしその人気からレギュラーボトルとなった。
「10年」のほうはバーボン樽(アメリカンオーク)のみの熟成だった一方、
こちらはさらにそこに、フレンチオーク新樽で熟成樽で熟成させた原酒をヴァッティング(※1)
年数表記なしのノンエイジ(つまり熟成年数関係なく様々な樽の中からふさわしいものが選び出され、混ぜ合わされ、この味わいが作られたということ。)
アルコール度数は57.1度と高め。ほぼカスクストレングス(※2)、と言う感じ
※1 ブレンダーが混ぜ合わせること
※2 カスクストレングス、とは「樽のままの強さ」「樽出しの強度」、つまり加水していない純度の高いもの。必然的にアルコール度数も希少性も高いものになる。
さて、その味わいは・・・
ライムと粗削りな鰹節
石炭と炭焼きコーヒーと煙の混ざった渦潮
木香の混ざった胡椒のスパイシーさが舌を燃やす
荒波にもまれながらも怪魚を銛でつかんとする原始的な漁師の血潮
92点
アードベッグ10年のスパイシーバージョン、という感じだ。
アードベッグ10年以上に刺激的でキャラクターの濃い酒なので、まずは10年からいってみて、はまったらこちらも、という感じでいってほしい。
個人的には、我が墓にぶちまけて欲しい酒のひとつである。
畏敬すべきものすごい酒。
お値段8000円以上はする。お高めだが、その価値はあると断言しよう。
アードベッグやラフロイグがたまらん、という方には確実に感動が約束されているだろう。
アードベッグ、他にウーガダール
もレヴュー済み
蘭子