インチマリン18年のテイスティング&レビュー・新生ロッホローモンドのライト&フルーティ、より樽香と果実感の増した贅沢でコスパ最高な18年もの!

 

2014年のオーナー変更による生産ラインの大幅な拡充に伴ってラインナップも一新され、年々評価が高まるロッホローモンド蒸溜所

多彩な原酒の作り分けと、そのかけあわせの妙で、様々な種類を生み出しているが、中でも比較的ライトでフルーティな原酒が使われているインチマリン
12年ものはすでに紹介しているので、今回は18年ものを

 

 

 

 

 

さて、その香りとお味は・・・・

 

 

 

 

 

 

ユーカリオイルに浸したハチミツ漬けアンズ
ヒノキ風呂の中のオレンジピール
溶けた浅田飴を混ぜた桃のコンポート

 

92点

 

 

 

インチマリン12年の正統レベルアップバージョン。

独特のユーカリのような爽やかなハーブ香に、ほんのりピートのコクが効いた杏や桃のコンポート(シロップ漬け)が絡んでくる。
似たもののないユニークな個性はそのまま、全ての芳香と甘味がよりヴィヴィッドさを増して、より濃密に折り重ねられている。
12年よりも長熟ならではの樽香の素晴らしさがある。それがハーブ香やオレンジピールの甘酸っぱさと混ざって、まるでヒノキのような芳香を醸し出している。
ヒノキ風呂に浸かっているフルーツポンチ、お香の焚かれた部屋に飾られたカラフルな12単衣を纏ったお姫様
複雑ながら全ての要素が互いに互いを引き立たせ合い、一枚の絵となっている。

リニューアル後のロッホローモンドやインチマリンの、あの独特のユーカリのような爽やかなハーブ香が好きであれば、間違いなく感動できる一本だろう。
個人的には今まで飲んだオフィシャル18年ものの中でも1、2を争うほど好き。
しかしこれ、18年ものシングルモルトとしては破格の7000円台で買えてしまうのだ。
コスパの面でも純粋に味の面から言っても、激推しな一本!

 

 

蘭子

 

 

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