ジャックダニエル・シングルバレルは、通常版が複数の樽原酒のバッティング(ブレンディング)によって作られるのに対して、厳選された1つの樽のみで熟成・製造されたものを瓶詰めしたもの(樽ごとの個性がでるので「ジャックダニエル シングルバレル」という同じ商品でも、ボトルごとに微妙に風味や香りに違いがでたりする)
シングルバレル用の樽は、天使の貯蔵庫(※)と呼ばれるバレルハウス(樽貯蔵庫)内でも熟成に最適なエリアから選ばれる。
天使の貯蔵庫バレルハウスの最上段にある。そこは気温の温度差が激しいがために、樽呼吸(樽の膨張と収縮)が促進され、熟成がより早く進むらしい。
※樽熟成の際に蒸散のために失われる原酒が通称「天使の分け前」と呼ばれるので、その多さから
ちなみにジャックダニエルシングルバレルは度数46度のものもある(これも50度バージョンと比べて遜色はない)が、どうせなら度数高めのこちらを(値段もさほど変わらない)と思って100プルーフ(50度)のバージョンを
さて、そのお味はいかがなものだろう・・・
アンティーク家具に垂らした濃厚ダークメープルシロップ
セメダインを混ぜたキャラメルバナナ
黒糖をまぶしたドライオレンジピールとレーズン
91点
まさにジャックダニエルを濃縮させたらこうなるのではないか、というゴージャスで芳醇なる味わい。
通常版やジェントルマンジャックのように「クリア&スムース」というのでなく、実に「リッチで濃厚」
ダークメープルシロップやキャラメルの甘味がねっとりと絡みつき、オレンジやドライレーズンの熟成果実がジュワッと湧き出してくる。
そして、アンティーク家具のような上品なウッディネスが、ビターでアダルトな余韻を伴いつつしめる。
通常版やジェントルマンジャックにありきたりさを感じてきたら、または濃厚な甘味と高級感の同居する美酒をお求めならば、ぜひこちらを試してみて欲しい。
コーラなどで割らず、ぜひストレートで。
これで5000円とは、かなりコスパも高い!
蘭子