空前のシングルモルトウィスキー(蒸留所ごとに造った原酒を瓶詰するウィスキー)ブームだが、大麦のみで造られるウイスキーは個性的な味わいのものも多く、「シングルモルト」はもともと通好みのややハードルの高いものだった
そのままではクセの強すぎるスコットランドのいち地酒を世界中に広めたのが、ブレンデッドウイスキーだった。
ブレンデッドウイスキーは、大麦以外を原料としたグレーンウィスキー(主にトウモロコシ、ライ麦、小麦などの穀類に、糖化のための麦芽を15~25%程度加えたものが原料)とモルトウイスキーの原酒同士を合わせたもの。軽い味わいのグレーンと調合することで万人受けする味わいを作りだせるようになったのだ。
日本でも、戦後の高度成長期にスコッチのブレンデッドウイスキーが大人気に(近年でもスコッチの8割以上をブレンデッドウイスキーが占めている)
以下 https://tanoshiiosake.jp/3290 より
日本でも有名なブレンデッドウイスキーの銘柄のひとつが「ホワイトホース」。創業者のピーター・マッキー氏は、叔父がアイラ島の「ラガヴーリン蒸留所」のオーナーであったことから、若い頃からウイスキーづくりを現場で学んでいました。1890年に発売した「ホワイトホース」のキーモルトは、もちろんラガヴーリン。そこにグレンエルギンなど甘味のあるスペイサイドモルトを加えることにより、ピート香となめらかさを併せ持つ絶妙な味わいを実現しました。
1920年、世界に先駆けて金属製のスクリューキャップをウイスキーボトルに採用すると飛躍的に売り上げを伸ばし、日本でも人気銘柄のひとつになりました。とくに日本向けの銘柄「ホワイトホース12年」は華やかでフルーティーな味わいで、普段ストレートで飲まない人でもストレートで飲めるといわれるほど飲みやすいウイスキーとして知られています。
さて、日本でもかなりおなじみな格安ブレンデッドの代表銘柄であるホワイトホース、そのお味はいかがなものだろう・・・