既に紹介済みの「タリスカー10年」の姉妹品である
このタリスカーストームは、その名にふさわしく、まさにタリスカーの荒々しい個性の強化濃縮版といえる
マスターブレンダー(※1)がタリスカーの貯蔵庫から、スカイ島の嵐を体現している樽を選び抜き、ヴァッティング(ブレンディング)したもの。
10年ものとは違って、熟成年数のこだわりはない。それよりも「ストーム」の名にふさわしい「ラギッド」な味わいを、というところがこのバージョンの特徴である。
※1微妙に個性が違うたくさんの樽の中の原酒を混ぜ合わせて、ひとつの製品の味としてまとめあげる仕事をする人。
さてさて、その味わいは・・・
インクの塗りたくられた岩
コショウまみれの潮しぶき
曇り空の下の炭火焼きコーヒー豆
微糖コーヒーの雨と泥の水溜り
88点
これは強烈である
最初はインクか?とか思ってしまった程笑
などにも匹敵するほどの癖の強い濃厚さで、最初は面食らうかもしれない
しかしコーヒーのような苦うまさや、これぞタリスカー、というスパイシーさが効いてきて
癖になる人も多いだろう
筆者は試してはいないが、10年ものと同じく、ハイボールにしてもかなり素晴らしいと思う
こういう、媚びない強烈なやつが出てくるところ、それがスコッチの懐の深さであり、おもしろいところでもある
5,000円前後、とちょっとお高めだが、タリスカー10年にやられて、もっと!という人はどうぞ
蘭子