タラモアデューはポットスチルウイスキー原酒、モルトウイスキー原酒、グレーンウイスキー原酒をブレンドしたウイスキーで、アイリッシュウイスキー史上、最初に商品化されたブレンデッドウイスキーと言われている(諸説あり)
設立されたのは1829年、地元の名士マイケル・マロイによって。
しかしその甥のバーナード・ダリー、その息子のバーナード・ダリー、ダニエル・E・ウィリアムスへ経営権が移っていく。
タラモアデュー を生み出し、発売にこぎつけたのがこのダニエル・E・ウィリアムス氏
DEW(デュー)は露であると同時に、実はこのダニエル・E・ウィリアムスのイニシャルでもあるのだ。
キャッチフレーズは”Give every man his Dew”で、このコピーは瞬く間にアイルランド中を席巻。タラモア蒸溜所の躍進につながった。
タラモア蒸溜所は1954年には閉鎖されてしまった。その後新ミドルトンで作られているピュアポットスチルウイスキーとグレーンウイスキーがブレンドされて作られていたが、2014年、タラモアを買い取っていたウィリアム・グランド&サンズ社により、タラモア蒸溜所は再オープンされた。
さて、その香りとお味はいかがなものだろうか・・・
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カラメルソースをかけたバナナ
鉄錆びのついたパイナップル
薄口メープルシロップに麦のオイル
焼き芋とナッツ入りビターチョコ
86点
ジェムソンの次に有名な定番アイリッシュウイスキー、という感じだが、
フルーティな酸味があり爽やかでスッキリなジェムソンとはまた全然違う個性がある
このタラモアデュー、アイリッシュならではのライトな飲みやすさと甘さはジェムソンと共通するものの、フルーティというよりは、不思議なお芋のような甘味(ちょっと芋焼酎のような)を感じるのだ(多分ブレンドされているグレーンウイスキーからの穀物の甘味だろう)
アイリッシュに独特のオイリーな麦っぽさも豊かで、この麦感と相まって、独特の芋っぽい甘味が結構クセになる。
麦とお芋の甘味を感じてみたい方、芋焼酎が好きな方には、オススメしたいウイスキー。
コーヒーにホイップクリームとアイリッシュウイスキーと砂糖で作るアイリッシュコーヒーをやるのにも相性抜群である
蘭子