ボウモア15年ダーケスト
こちらは既にご紹介済みの「ボウモア12年」の姉妹品である。
製法はバーボン樽に12年熟成させた後、オロロソ・シェリー酒の樽(※)に詰め替えて3年間の後熟
というもの
見た目の濃い赤みも、このシェリー樽由来のもの。
「12年」が夕暮れ時だとすれば、こちらは色合いからも味わいからも夜の匂いが漂ってくる。
まさにダーケストである
※ オロロソとはスペインの白ぶどう酒。数か月~数年の間この白ぶどう酒の熟成に使われた樽を再利用することで、ウィスキーに独特の風味がつけられる。
さて、その味わいはいかに・・・
アンティーク家具を思わせる
重厚かつなめらかな木香
ラムレーズンとカカオ
妖しいベルベットルージュ
夜の帳の向こうの
優しい潮騒
89点
「12年」以上に重層的な味わいを楽しめる、贅沢な酒
最初口に入れた瞬間の印象は「12年」とはかなり違う
オロロソ樽後熟が効いている証拠であるまったり果実香と樽香
が、やはり後ろのほうに海の匂い、ボウモアの潮風
値段は6000円~7000円、と「12年」の倍近いが、これは間違いなくお値段以上の素晴らしさ
蘭子